タマゴ君は、おじさんと二人暮しで、おじさんが仕事で帰れないと一人でお弁当とかを買っているみたい。 いつも一人じゃ寂しいと思った。 だって、一人で食べる食事なんで美味しいと感じないし、何より、ぬくもりがない。 だから、タマゴ君には内緒で、ガンマ君達と彼の家を訪ねて、みんなで夕食を作ることにした。 楽しい食事会 いつも通り、夕方までJBAでトレーニングをして、皆一旦帰ってから再び公園に集合。 もちろん、タマゴ君には内緒でね。 必要なものは全部持ってきたから、ちょっと腕が痛いけど・・・。 「でさ、タマゴ君の家ってどこ?」 ぶっちゃけた話、私タマゴ君の家知らないもん。 「ここからわりと近いよ」 サラー君はそういうと、私の持っていた袋を持ってくれた。 「重くない?」 「コレくらい大丈夫だよ」 流石は男の子。意外と力あるんだ。 「サラー君は良い旦那さんになるね」 「え!?(それってまさか・・・///)」 「・・・!!(迂闊だった・・・!!)」 「ニャー!何でそうなるニャー!!」 「まったくや!( って意外と結婚願望が強かったんか?)」 な、何さ、その反応。 私はただ。 「荷物とか持ってくれるのって、良い旦那さんじゃん」 お父さんみたいで。 私のお父さんとお母さんは、結婚してかなりたつのに、いまだ新婚のようにラブラブなんだもん。 ((((吃驚した〜!!)))) 「?さて、タマゴ君の家に行こうか!」 * * * 古いつくりのアパート。ここに、タマゴ君とおじさんが住んでいるって。 ピンポーン。 チャイムを鳴らすと、タマゴ君が出てきた。 「え・・・?」 「「「「「こんにちはー」」」」」 流石に吃驚だね☆ 「何で皆がいるの?」 「何でって、皆で夕食を食べるためだよ」 安心して、材料持参だから。 「え、いや、ちょっと・・・」 「おじゃましま〜す」 タマゴ君はやけに焦ってたけど、気にしないで家に上がらせてもらった。 「それで、何作るの?」 「カレー」 皆で作るって言ったら、カレーが定番だもんね。 失敗も少ないし(え?) それから、ポテトサラダに、母さんが持たせてくれたフルーツヨーグルト。ヨーグルトはデザートとしてね。 私は持ってきた袋からカレーとポテトサラダの材料と、愛用のエプロンを取り出した。 このエプロンは、お母さんとおそろいの 。 一年も使ってるから、結構ヨレヨレ・・・。そのうち、新しいの作るんだろうけどね。 お母さん好きだから・・・。 「カレーって、何味にするん?」 「 甘口だよ」 私は辛いものが苦手。中辛とか食べると、舌麻痺するもん。 「 甘口〜、ワイは中辛が良かったわ〜」 「え〜?絶対麻痺するよ!」 「俺は 甘口でもいいな」 「出来れば中辛の方が・・・」 「僕はどっちでも構わないよ」 「俺も 甘口がいいニャー」 ギャーギャー騒ぐ五人を尻目に、私はカレーを作り始めた。 つか、カレールー買ってきたの私だよ。私の好みになるの当たり前じゃん。 タマネギを切って、炒める。タマネギが終わったら、今度は豚肉を切って、ニンニクと一緒に炒める 大鍋にタマネギとジャガイモとニンジンとお肉、お湯を注いで後はある程度煮るだけ。 次はポテトサラダ。 ジャガイモとニンジンを洗って、火が通りやすい大きさに切って、茹でる。 茹でてる間に、一緒に入れるソーセージとキュウリ、タマネギを切っておく。 茹でたらジャガイモをほぐして、ニンジンとかを入れて、マヨネーズで合える。 「 さん、本当に手伝わなくて大丈夫?」 「平気、平気ー」 むしろ邪魔です。 タマゴ君は何となく料理が得意そう。ビリー君とガンマ君はそれなり。サラー君とネコマル君は出来そうにない。 ( って、すっごく料理上手だよな・・・) (あいつ・・・ええ嫁さんになるわ・・・) ( さん・・・料理教えてくれるかな・・・) (出来ればエプロンは白でフリルがついていた方が、俺の好みだな) ( ってママみたいだニャ) ・・・さて、ある程度カレーも煮えきて、ルーをおっていれた。 昔はルーを入れると跳ねそうで怖かったけど、高いところから入れなければ跳ねないから平気。 「カレーって、チョコレートとか珈琲とかケチャップとか入れると美味しくなるって聞いたけど」 マジですか、ビリー君。 「よし、入れよう!」 私はタマゴ君の許可を貰って、珈琲一瓶とケチャップ一個を入れようとした。 「や、そらアカンやろ!!」 「何で。美味しくなるってビリー君言ったじゃん」 「 ・・・限度ってモノがあるぞ」 「入れすぎるのも問題だし・・・」 「大丈夫よ、多分!」 「多分かいな!!」 ズビシッと炸裂するガンマ君のツッコミ。 流石はホンモノの関西人・・・。 だいたい。 「料理なんてカンなんだから。いちいち分量量ってたら余るっての!」 最初のうちは本を見てやるみたいだけど、慣れてくると目分量でOKだとか。 レストランの料理の味が決まっているけど、家庭料理は毎回目分量だから味に変化がある。 それが家庭料理の醍醐味だろうけど。 「仕方ないな〜」 結局、ケチャップと珈琲は大さじ一杯にしておいた。 ・・・ちょっと気づいたこと。 「お皿足りない・・・」 「え・・・」 「あ・・・」 「そっか・・・」 ・・・やっぱり、おじさんと二人暮しだからな・・・。 「やったら、ワイの家からもってくるわ」 「いいの」 「別にかまへんて」 ガンマ君は急いでお皿を取りに言ってくれた。 そして・・・。 「「「「「「いただきま〜す」」」」」」 行儀よく手を合わせて、食べ始めた。 「 さんて料理上手なんだね( さんは辛いのが苦手なんだ)」 「うん。お母さんが教えくれるの」 「ホンマええ嫁さんになるで(うちに来てくれたらええのに)」 「や、それはないと思うな」 「どうして?( のウェディングドレス姿・・・そそるな)」 「んー・・・ほら、あれだよ」 「にゃ?」 「行き遅れになるのがオチだもん」 「そんな事ないよ!(だったら、うちに来ればいいのに)」 「人間何が起こるかわからないからねー」 うん。 本当に、人間、何が起こるか分からないから・・・。 「あ、デザートあったんだ!」 「ホント!?」 「へー、どんなの?」 「お母さんが作ってくれた、フルーツヨーグルト!」 「うまそうやな〜」 「本当ニャ!」 「流石は のお母さんだな」 一人の食事は寂しい。 せめて、私達といる時だけは、寂しくないように。 END |
白銀様から666番のリクです。 オールキャラ夢だったので、メイン5人を出しました。 もっとはっちゃけさせたり、皆でカレーを作らせようかと思いましたが、それだと収集がつかなそう・・・。 白銀様、こんな夢でOKですか・・・? |