「あなたは神を信じますか?」 なんて事をよく聞かれます(だいたい駅とか大通りとか)。 そんな時の私の答え。 「あなたに答える義理はありません」 そして。 世の中、気違いが多いと思います。 例えば。 「あなたの幸せを祈らせてください」とかいって、祈り始める人とか。 「もう直ぐ神の天罰が下ります!」とかほざいて、自分の宗教に勧誘する人とか。 「俺、実は、神なんだよ」とかほざいている電波野郎とか。 さて、本日は私が体験した奇妙な事を日記に書くとします。 一部歪曲・伏字にしてありますが、ほとんどノンフィクションです。 宗教撃退マニュアル〜日本編〜 生きていれば、TVなどの情報媒体・学校の勉強を通じて、世界の宗教を知る機械があります。 宗教(しゅうきょう) ・一般に、神・超越的存在・聖なるものなどについての信念や信仰、信念や信仰と結びついた個人の態度(超越的なものとの関係)・活動(礼拝など)・制度(寺社、教会など)信者の形成する社会などを表す(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』) 短大の国文学の先生は 「自分の家の宗派くらい覚えておかないといけないぞ」 などいっています。 日本人なら、仏教か神道のどちらかに属する人が多いと思います。 私の家も、一応仏教です(どんな宗派かは別として)。 すんません、前振り長くて。 では、本題に入ります。 私、こと、鷹司紫星は家でダラダラ過ごしていました。 そんな中、短大の同級生・Aさんから「近くに来ているから会わない?」と電話を頂いたので、指定された地元の駅まで行きました。 Aさんとその友達のOさんが待っていて、近くの喫茶店で軽くお茶をした後、町をぶらついていました。 途中で立ち寄った公園で、変な話で盛り上がっていたところで、Aさんが口を開きました。 A:そーいえば、鷹司さんてさ、読書とか好きだよね? 私:まあね。 そこで何故か始まった、歴史っぽい話。 地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道といった、六道っぽい事を言われた後、彼女はおもむろに言いました。 A:鷹司さんは、運って信じてる? 私:運?運の良し悪しは自分でどうにかするものじゃない? A:あのね、人間の運ていうのは、生まれた時から一人一人に量が決まっていて、いつか無くなってしまうものなんだよ。 ・・・この人、マジで言ってるのか? Aさんは続けます。 A:あ、安心して。ちゃんとお題目を唱えれば良いの。 お題目・・・?もしかして・・・ 私:それって『南無妙法蓮華経』って奴? A:そうよ!鷹司さんよく知ってるのね。 私:確か日蓮上人て、比叡山や高野山で仏経典を読んで法華経を開いた人でしょ?確か、「立正安国論」って本に、災害が起こる原因は、民や幕府が念仏や禅を信仰しているからで、法華経信仰しなきゃ他国侵略とかの災いが起こるって書いてあったと思うけど。 A:さ、さすがは鷹司さん・・・。 私:で、どうしてそのお題目とやらを唱えるとどうなるのさ? A:唱えると運が上昇してよい事が起こるの! O:そうなの。そのおかげで私も公務員試験に合格したのよ。 今さらながら気づきました。 私、宗教勧誘されてます。 ああ、今すぐ逃げたい。 でも。 こんな機会は滅多に無い・・・!! 面白そうだし、もう少し付き合ってみるか。 『面白そう』という理由だけで、この宗教活動を観察することにしました。 A:今の世の中さ、政治家の天下りとか地球温暖化とか色々問題あるでしょう?アレは、きちんとしたものを信じていないからそうなってしまうの。 きちんとしたものって、何だよ。 Aさん達は、それはそれは怖くなるくらい、お題目についてかたっています。 「失明していた人が集会に出て、目が見えるようになった」 「東大に合格した」 「宝くじがあった」 正直、引いた。 東大合格と宝くじはともかく、失明していた目が見えるようになったっていうのは、間違いなく嘘でしょう。 だって。 私:失明しているのは脳の眼を司る部分がが破損していたりするからで、破損している部分が直ぐに元に戻るわけ無いじゃん。 A:や、それが本当なの。 うそ臭いよ、マジで。 A:じゃあ、鷹司さんは、死に直面した事ある? 私:3回ほどあるよ。 小学校の時に学校を代表して言った葬式と、父方・母方の祖父の葬式。 特に身内だとその病んでいく様が良く分かりました。 父方の祖父は家族全員で看取ったので、なおさらです。 A:人間が死んだら、死後硬直があるけど、お題目を唱えていた人は生前と同じなの。 ありえないよ。 私:人間が死ぬと、ATPっていう生物の体内の物質代謝が枯渇して、筋原線維の収縮タンパクであるアクチン、ミオシンからアクトミオシンを生じて硬化するんだよ。死後硬直は周りの温度とかの影響を受けるけど、通常は死後2時間程度経過してから徐々に顎や首から始まり、半日程度で全身に及ぶんだから。 二人が唖然としていたのは、言うまでもありません。 きっと私が驚いて、お題目を唱えると思ったのでしょう。 Aさんは此処で一つ誤算がありました。 女神転生シリーズの影響で、私が宗教嫌いであるにも関わらず、神話宗教関連・或いは、医学・哲学・神智学などの本を読み漁り、妙な知識が豊富である事を。 私:じゃあさ、一つ聞きたいんだけど。 A:何? 私:そんな凄い運があるなら、何で第一志望の会社に落ちたの? 沈黙。 Aさんは第一志望してた会社の面接で落ちました。 私とSHIAさんもその会社を受けましたが、あっさり落ちました。 まあ、私は進学志望だし、就職でも本命の会社はあるから問題ないんですけどね。 A:そ、それは・・・。 私:それに、そんなに凄いんだったら、死人だって生き返るんでしょう? 死者に失礼ですが、言わせて頂きました。 大体、こういう宗教は、死者を食い物にしているパターンが多いんです。 それを当たり前のように語っている輩がいる事自体、気に入りません。 生きているものはいずれ死にます。 その死を受け止められる人間なら、そんな事は言いませんよ。 その死をどう受け止めて、残されたものはどう生きるのか、それはその人しだいなんですから。 嗚呼、胸くそ悪い。 その後、私は『何故外国で一神教広まったのか』などを逆に延々と毒を吐きながらも語りました。 あの二人の顔が忘れられません。 二人は唖然としながらも、一冊の本を私に手渡しました。お題目などが書かれた入門マニュアルらしいです。資源の無駄遣い此処に極まり。 この本は次の資源ごみの日に出されるでしょう。 そして、 一仕事終えた私は、何事も無かったかのようにその場から立ち去りました。 この宗教勧誘を通して、一言いえること。 狂信者で遊ぶのは面白いです。 ごめんなさい、多分参考にならないと思います。 |